6000L原料タンクの据付及び配管工事
ステンレス製のジャケットタンクの据付工事を行いました。本体がSUS316L t9 内径Φ2000×1750LでジャケットがSUS304 t6 内径Φ2100×1000Lで全高が撹拌機の上までの高さが3711Lとかなり大きなタンクとなります。工場での製作は大型クレーンがあるので問題ありませんが、現場では吊るための物が何もないので、建物の梁を利用してチェーンブロックを取付けて設置を行いました。最初に工場内に搬入するためのステージを設置しないと工場内に搬入が出来ない為、工場内にあるt9の鉄板を敷設してステージを設けて搬入しました。次に工場内のステージの上に乗せて移動しないといけませんが、事前に現地調査して製作しておいたタンクを吊るためのレール治具を梁に取付けてトロリー2台で吊り上げてステージの上に乗せて奥まで移動しました。重量が2.5トンと割と重たかったので3トンと2トンのチェーンブロックで吊り上げました。最後の設置場所がとても狭いスペースしかないのでかなりの難関でしたが、事前にCADでシュミレーションを行っていたので難なく設置を完了しました。吊りクランプを架ける位置を間違えるとタンクが既設のステージ架台に接触して傷がついてしまいますが、絶妙な位置にクランプを取り付けましたので接触する事もなく無傷で設置する事が出来ました。設置後はレベル調整を行い、アンカーでベースを固定してから配管工事を行って作業完了となりました。タンク本体と蒸気配管の保温は後日行うこととなりました。猛暑の最中に大変でしたが、何事もなく無事に作業を終えられましたので、自分で言うのも何ですが、上出来だったと思います。