塩化カルシウムタンクの交換工事

1年前にSUS304製で製作しましたが、すぐに全ての溶接箇所から割れが発生して使用が困難になりましたので、SUS316で再製作して交換工事を行いました。同じオーステナイト系ステンレスなので応力腐食割れが発生すると思われますが、塩分濃度が非常に高く、塩化カルシウム水溶液を沸騰させるかなり過酷な使用環境ですので、鉄製で沢山の溶射で実験をしてみましたが、どれも1週間から1ヶ月以内に剥がれ落ちて耐えられないので結局はステンレスで製作する事になりました。使用した後に水で綺麗に洗浄して頂ければ少しは長持ちするかも知れませんとお客様にはお伝えして工事を完了とさせて頂きました。たとえステンレスタンとは言えども塩分が付着した状態で長時間放置したら腐食するのは当然なので、日頃の手入れで設備の寿命が延命さるので、塩分の高い腐食性のある内容物を扱う場合はお気を付け下さい。